介護業界は復職しやすい世界と言える。何しろ人手不足の状況が慢性化しているわけだから、ブランクがあっても経験者は優遇される傾向がある。とはいえ、単に復職できればいいわけではなく、定着できる職場に復職するのが大きな目的となるわけだから、しっかりと準備しておきたい。
復職に向けた準備としてまず心がけたいのが現在の介護業界の状況の把握だ。高齢化の進行に合わせて介護業界・介護サービスともに多様化しており、施設の種類によって提供する介護サービスの内容やスタッフに求められる役目、資質などにも違いが出てくる。ブランク前に培ってきたスキルや知識が活かせる職場を選ぶのが理想的だ。
それから復習をすること。ブランクが長いと知識・スキルともに忘れてしまっている部分も多い。しかし経験によって得た知識・スキルは体が覚えていることが多く、復習することで比較的容易に取り戻すことが可能だ。過去の経験を思い出したり、以前使用していた教材を改めてさらってみるなど、できるだけ復職後に即戦力として活躍できる準備を整えておきたい。復職をサポートするセミナーや研修会に参加するのもよいだろう。費用の問題が気になるなら再就職準備金などの支援制度を利用するのもおすすめだ。
あとはライフワークバランス、家庭生活との両立を可能にする準備も忘れずに行っておきたい。小さい子供がいる場合には託児所や保育所を確保しておく、夜勤がある職場に復職する場合にはベッドや枕など睡眠環境を充実させるグッズがあるとよいだろう。こうした準備を整えていくことでブランクへの不安を解消し、自信とやりがいをもって復職に臨めるようになるだろう。